2023年7月12日 午前10時32分の富士山頂です。
下るべきか登るべきか..「リンダ迷っちゃうー」なんちゃって、どうすりゃいいのさこの私..
ここで須走ルートを下ってしまったとしたら.. きっと後悔するはずと、「ここは我慢の島倉千代子」.. 「あと2時間も歩けばどうにかなるさ」なんて.. 気を取り直して頂上へアタックすることにしました。
標高3,000mを超えたあたりから、時々スーっと意識がとびそうになったりして.. 「ここで倒れたら迷惑だろうな」なんて思いました。
ここ↑で地図を見たら、頂上まで30分と書かれていたんです、このとき8時50分でした。頂上を仰ぎ見て..「あそこまで30分で行けるの?」なんて、あと30分なら余裕ですが、はたして実話か?30分..
そして9時03分に本八合目に到着..
本八合目から山頂を仰ぎ見てみれば↑.. どう見たって、あと17分で富士山頂に到着できるはずはないと思いました。
足元の案内板を見たら、富士山山頂まで1.2km 50分と書かれてました。「ちっ、あと50分じゃねいかい」..
※あとでわかったことですが地図に書かれた80分を30分に読み間違えていました、老眼のせいです。
登り始めて3時間くらいまでなら、前の4人を一気にごぼう抜きなんて余裕でしたが、今はピンクの姉様のあとに着くのがやっとで、20歩あるいては 立ち止まるを繰り返す始末..「二度と登山なんてやるもんか」泣き..
疲れ果てて、途中何度も立ち止まるんですが、赤茶けた山肌には大きな浮石があって、上から落ちてくるんじゃないかとひやひやもんでした。
こんなの↑が落ちてきたらと思うと、たまりま千昌夫..
あの白い鳥居はなんでんしょん?..
ここが九合目です、富士山頂まで残り400m、30分のようです。
「気合いだ!、気合いだ!」なんて最後の力を振り絞り..
富士山頂に到着です、時刻は午前10時32分でした。このあと富士山頂が牙をむいたのです。半端ない強風に急激な気温の低下と、下山ルートを見失うような濃い霧につつまれ..「これじゃ、下山は無理じゃね」なんて..
あとから駆け上ってきた トレラン青年がいたもんだから、「まてば霧が晴れて、風もやみますかねー」?と尋ねたら、「いや、ずっとこんなもんでしょう」.. 「下は穏やかだから、一気に下った方が良いと思いますよ」なんて..
トレラン青年が須走口五合目へ下りるというので、あとにつくことにしました。 走り出した青年にピタリと付いて、どりゃーと走ってみれば.. 余裕のよっちゃん、あんなに登りは辛かったのに..
トレラン青年の言う通りで、15分ばかり走っておりたら、視界はバッチリ..
何故か青年、途中から走るのをやめてしまって、霧が晴れりゃ、一人でも大丈Vなんて、あとは一人で下りました、「人生下り坂最高」ヒィヤッホーなんちゃって..
下に見えるのは見晴館か..
あっというまに見晴館に到着、ここでしばらく休憩をとり..
10分ばかり休んだでしょか、見晴館に別れを告げてビュイーンと駆け下りれば..
あっというまに大陽館です。ここは素通りして..
ここから先は走るのをやめて、下をゆく親爺3人連れにゆっくりと近づいていきました。
石を転がすわけにはいきませんので..
ゆっくり下って、砂ぼこりをかけぬように親爺3人連れを抜いて、それからまた走り出したら.. うしろからオレンジ色のキャップをかぶったトレラン青年に一気に抜かれてしまいました。勇敢な走りで、はやきこと風のごとし.. 砂ぼこりを人にかけていきました。
「くっそー、あと20年若かったら..」なんて負け惜しみ、まさか富士の下りでやられるとは思いませんでした、 オレンジ色の憎い奴に..
やれやれ砂走はこれでおわりかと、砂払五合目の茶店で¥300-のコーラを頂きました..「コッカ・コーラを飲もうよ♪.. コッカ・コーラを冷やしてね」🎶なつかしいぞ~ シュワッ!と爽やかでした、久々のコーラは..
バス停まではのこり30分のようです。
さあ、ラストスパートですが.. 下りで両のつま先を痛めてしまって、足の爪が痛くて早く歩けませんが、ここも我慢の島倉千代子で..
ファイト一発!、無事に駐車場へ戻ってこれました、時刻は13時ちょうどでした。
全身砂まみれで、両の耳にも砂がつまり、靴の中は当然のこと、靴下の中まで富士山の砂だらけ..結局靴下は捨てることにしました。
高校球児の宝物が全国大会出場の甲子園の砂だとしたら、年金親爺の宝物が登頂記念の富士山の砂でもいいかも、ワンカップ大関の瓶に入れて持ち帰ればよかったと後悔島倉千代子..
これにて富士登山のお話はおひらきです。
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コメント
頑張りましたね、そろそろ筋肉痛ではないでしょうか?スニーカーもボロボロになっているのではないでしょうか?心配なことばかりです。弾丸登山は危険ですのでやめましょう!、でも、普段のテニスの効果があって、富士山登頂できるのは、まだまだ若いです!これは、自慢できると思います。富士山からのお便りも、もしかしたら記念になったかもしれませんね。まだまだ若い!頑張ってください。
やっぱり日をおいてから疲れがでてきました
快走おめでとうございます。
その調子で北海道まで走れ!
北海道へ渡ろうと思ったら、フェリーが..
富士山無事登頂、無事下山出来て
何よりでした。
遠くより眺める富士山を
娘を送る車から見られたら時には
「わぁ〜富士山🗻今朝は綺麗に見えるねぇ」なんて言いますが…
赤くて石ゴロゴロなんですね
石ゴロゴロの富士山を走って下山なんて
足を挫いてしまいそう
とにかく無事に下山出来てよかったです
ありがとうございます、
今年で私も60歳代になります、一昨年、昨年と須走から山頂目指して登りました、その時に感じたのがレポートのまんまで笑ってしまいました、富士登山は辛いけど自分と対話出来て面白いです、今年も須走から登る予定です、ちなみに車中泊はタントです。
須走口五合目からの登頂はタフなのだと、途中であった75歳の先輩登山者が言ってましたよ
初めまして、静岡単身赴任中のMパパと申します。
いつも楽しく拝読しております。
私も60歳を超えて考える事が一杯有って ….。
人生観、大変勉強に成ります。
教えて下さい。
私も8月に富士山登山をする予定なのですが、スニーカーで登れますか?
小石が靴に入って脚絆の様な物が必要だ。と聞きました事がありますが如何ですか?
また、底の少ししっかりしたトレールシューズでも大丈夫そうですか?
頂上は大変寒いと書かれていますが、何か防寒具は必要でしょうか?
色々聞いてすみません。
折角登るんで楽しく愉快に頂上を目指したいので。
アドバイス、宜しくお願いします。
Mパパ
私は安物のミズノのジョギングシューズで登りましたが、欲をいうなら軽登山靴の方がいいかもです。トレランの男女を多く見かけましたが、ランパンに長袖Tシャツ等で走っていました。ちいさなリュックにはウインドブレーカーが入っていたんだと思いますが.. 頂上は風がつよくて、とても寒かったです。走力(体力)に自信があるなら一気に登って、一気に駆け下りてこれるような山ですが、歳をとっちゃー、それもかなわず。防寒対策はしっかりと、靴はトレランシューズでも大丈夫かと、砂走を下れば靴に砂が入るのは避けられないんじゃないでしょか、気をつけて富士山をお楽しみください。
ありがとうございます。
トレランシューズで登ります。 ^^)v
気を付けて楽しんできてください。うどんは道の駅 富士吉田の軽食コーナーがお勧めかと..