月に一度の中央酒場へ..

令和3年3月末に仕事を辞めて7か月が経ちました。

会社勤めをしていた頃に比べて時のたつのが遅くって、

「まだ7か月かい」？.. 退職してから１年半くらいは経ったように感じていました。

北陸放浪旅も房総半島の旅も、この夏の北海道放浪旅の記憶も.. とおの昔のことのようなのです。

会社勤めをしていた頃は仕事帰りによく途中下車した京急線は横須賀中央です。

年金暮らしになっても、身体が動くかぎり通い続けようと決めた中央酒場..

久しぶりに本日 来てみました。

ガラガラッと引き戸を開けるところから始めたいんですが、コロナ禍以降引き戸はつねに開いております。

透明のアクリル板で仕切られたカウンター席につくなり、店員の姉様がアルコールスプレーをもって現れ「手の消毒にご協力ください」..「なににいたしましょうか」？

「ホッピー氷入りに野沢菜少な目」..

しょっぱめな野沢菜を口に放り込んで、ホッピーで流し込みます。

「なにか違うぞ」..

会社勤めをしていた頃とです..

あえて昼飯を食べてこなかったので、なにか腹にたまるものはと..

「串カツを少な目でください」..

この串カツが昔から好きで、普通盛りだと串カツが3本なのでちと多すぎるし、少な目で注文すると定価の￥100-引きで2本になります。

からしをたっぷりと塗りたくってソースは二度がけ、脂身多めの肉汁が口に広がります、

そいつをホッピーで流し込むと脂はきれいさっぱり胃の腑におちて、そいつが中性脂肪の数値を上げていたんでしょうか。

串カツに小鯵のから揚げ、白えびのから揚げにいか軟骨のから揚げ.. 野菜天ぷらにポテトフライと、かき揚げなんかもよく注文していました、「おっと、カレーかつも大好物で」..とにかく揚げものが好きで、そやつらの脂っこさをホッピーのアルコールで流し込むと口の中がさっぱりして、その爽快感がたまりませんでした。

そんなことをほぼほぼ毎日やって、家に帰って寄り道がばれないように夕飯もむりして食べていたもんだから、そのころの体重は62kgはありました..いまは58kgくらいですが。

今考えると、仕事の憂さがあったからホッピーを美味しく呑めたんだと思うし、仕事の憂さが成人病の主たる原因だったんじゃないかとも思います。

今日なんかも、もっと呑めると思っていたんですが.. ホッピー2杯で結構毛だらけ、菊正宗の１合を注文するべきか やめとくべきかで悩んでしまって..

結局、菊正宗は注文せずに店をあとにしました。

会社勤めをしていた頃の中央酒場で過ごす時間は至福の時でしたが、「今はどうってことないね」..

中央酒場をあとにしてプラプラ歩いていたら、どこからともなくピアノの音が聴こえてきて、その音をたどっていくと、駅ピアノでした..

「横須賀にも駅ピアノね、町が文化的になったようで素敵じゃね」.. 「おいらも家に帰ってウクレレの練習でもしよっと」なんて二軒目もいかずに真っ直ぐ家へ帰りました。

京急三崎口の駅から歩いて家まで帰りましたが.. 今日の三浦の夕景もなかなかでした。

おしまい..

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