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越後の竜

この土地の公衆浴場に浸からせていただき、”かみのやま”の土地柄を肌で感じさせてもらったような気がいたしました。

下大湯の公衆浴場はこの先です

かみのやま温泉街 初日の午後の写真です、どんな街なのか興味津々… 初めに探しだしたのが下大湯の公衆浴場でした。この先の突き当りが 男はつらいよのロケ地のようです、その手前の右側に下大湯の温泉はありました。

下大湯公衆浴場

初日に入ったこの温泉が下大湯公衆浴場…源泉かけ流しです。

ころ合いをみはらい

明日の為に街を偵察して、車中泊独宴会の前に温泉に浸かりました。

品のいい

「いらっしゃいませ」… 美人なおば~ちゃまです 「150円ね、と… 頭を洗いたいんですが、髪の毛がすくないんだけれど?」「100円です」… 頭を洗うと言ったんです、髪を洗うなんて一言も…、けちな男に思われるのもしゃくなもんで すなおに100円を支払うと、なにやら大きな札を渡されました。

大きな札

洗髪札、一枚100円です。これだけ大きい札ならば100円は安いかもしれないと、なんとなく納得なんかしたりして。 持ち歩くには大きすぎやしないでしょうか、ひもにくくられた水栓キーが小さく見えます。帰り際にこの札はちと大きすぎやしませんかと、べつのおか~さま(容姿は普通)に聞いてみたら、小さい札の時には 結構なくなってしまったそうな。

そうでした、温泉の話を… かみのやま温泉街の公衆浴場の中で一番人気が下大湯公衆浴場のようです、その昔 たくあんが漬かっていたとか… 冗談です。江戸の時代に沢庵禅師も入った温泉らしいです。おいらに続いて5人の青年達も入ってきました、禿のおいらが100円を支払ったのを見て、堪忍したのか、おれも..おれもと 洗髪札を渡される青年達でした… いくら 下の大きい湯だからといって、旅人が一気に6人も入ってきたもんだから、先に入っていた地元のおじーさんや おとうさん達はたまったもんじゃありません… 浴室はいもを洗うように。後から入ってきた地元の常連さんたちも とまどっているような感じで、その中の一人がちと強面の危なそうな匂いのする青年だったんです。「そばによるのはやめておこうっと」… ほかの人たちは、しょうがねいやという顔で 浴室に入ってきたんですが、強面の青年だけは脱衣所の長椅子におおまたをひらいて腰かけたまま、(※ふてくされた顔つきで)浴室に入ってきやしません… おいらは身体も頭も洗ったし、湯船は熱いしで、早々に浴室を出ることに。やつはあいかわらずふてくされた顔をして… 、無視をして パンツを穿いていると… やおら立ち上がり 服を脱ぎはじめたんです、その強面が…。 「刺青なんか入ってたりして」… 心の中で呟きました。上着をパッと脱いだ強面のその背中から恐ろしい竜がおいらを睨んでおりました…「越後の竜」…「なんで~、Tシャツじゃね~かい」心の中で…。 思わず笑いそうになってしまいました。粋がっていた青年のTシャツに竜の絵が描いてあって、そこに越後の竜だなんて…

そんなこんなで下大湯を後にしたおいらは、馬刺しを買ってからヴォクシーに戻って、スーパーおおばんに買い出しに向かったんです。下大湯の温泉ですが、無色透明の熱い湯でした。硫黄の匂いがするわけでなし 肌がすべすべするわけでなし…お湯だけならば ほかに良い所が結構有ると思いますが… ただ何と言ったらいいんでしょうか、昔懐かしい人と人とをつなげるというのか、人情というのか、ほっとするような空気感があるような。公衆浴場で出会った人達も肉屋の兄さんも、翌日に出会った人々も。 温泉街がかもしだす、この空気感が”かみのやま”のいいとこではないかと思ったしだいです。

初日に入った温泉の話だけで 結構時間を使ってしまいました。続きは明日に… かみのやま温泉の話の続きは また明日、二日町共同浴場に入った話から始めさせていただきます。 つづく…

二日町の共同浴場はこの先です

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