東北フェアのはらこ飯

今日は午後から雨模様、雨が降りだす前にテニスをやってしまおうと諸磯まで、途中スーパーに立ち寄り昼の弁当を調達しました。スーパーやコンビニの弁当は好きではありませんが、嫁に弁当を頼むのも面倒だし…

スーパーの屋上駐車場にヴォクシーを停めてエスカレーターで一階へ、エスカレーターを下りて弁当売場は一階フロアの一番外れにあります。「どれにしようかな」？と… 　ぐるりと回ってみてみれば、東北フェアなるシールの貼られた弁当が… ４年間の東北単身赴任を経験してきた今、やたら東北という言葉に過敏に反応してしまう自分なのです。「なんだなんだ… 東北フェアだと～」… どれどれと東北フェアなるシールの貼られた弁当をみてみれば、白いご飯に牛タンをのせたやつやら、ホタテの入った炊き込みご飯や鮭はらこ飯など、そうそうたる東北を代表する弁当の数々が… 少しだけ残っておりました。東北単身赴任経験者のおいらです、東北フェアなるシールの貼られた弁当の中から、鮭はらこ飯を選びました。お値段は税込みで￥４２９也..「これが鮭のはらこ飯」?… 「まっ、いいか～」…とレジで支払いをすませて、スーパーをあとにしました…

諸磯に着いて、テニスの前に腹ごしらえ… ヴォクシー車中泊テーブルにて昼食を摂りました。「よっしゃ、久々のはらこ飯じゃねいかい」… 　宮城県は山元町の大空と大地の中で共に仕事をした仲間達の顔が浮かんできました… 「こ生意気なケン坊は元気なんだろうか？、むっつり主任はあいかわらずむっつりしているんだろうか」… 単身赴任中の思い出にひたりながら、はらこ飯を食べました。三口くらい食べた時でしょうか… 「これって、本当にはらこ飯」?… 切り身の姿と歯ごたえから、なんだか鰻のようで、鮭とは似ても似つかぬ味です… 「どこにイクラがはいってるんだよう」…

目をこらして探してみてもイクラは入っていないし、ご飯は鰻のタレで炊き込まれたような味だし、錦糸卵は入っているし…「こいつは鮭のはらこ飯なんかじゃないやい… 鰻の炊き込みご飯じゃねいかい」…

店頭で見た時から、やけにご飯の色がこげ茶色だし魚の切り身は鰻のようだし、錦糸卵が入っているわで、おかしいとは思っていたんです… おそらく真のはらこ飯や鰻の炊き込みご飯を食べたことのない従業員の仕業に違いないと思いました… 「まっ、いいか～」…　真のはらこ飯は一体どんな呼び名で売られていたんでしょうか… それが問題です。

宮城県山元町の隣には亘理町（ワタリチョウ）という町があって、阿武隈川が流れております。秋になると鮭が遡上する大河で、河口周辺では古くから鮭を使ったはらこ飯が食されてきました。生じゃけを煮て、その煮汁を使ってご飯を炊いて、ほぐした身とイクラを添えた鮭のはらこ飯…「食べたかったな～」… 単身赴任中においらを癒してくれたヨークベニマル亘理店では、ちょうど今頃になると大きな生の鮭の切り身やらイクラが店頭に並べられておりました。生の鮭が店頭から姿を消すと、次はナメタカレイや石ガレイが店頭に並べられて、店は師走の装いとなるのです。　ところでレジの姉様方は元気なんでしょうか… 「○○さんに会いたいな～… 手足が長くて、スレンダーで小顔で、清楚な感じで」… レジに並ぶときにはレジを見渡して、「いたいた、今日は左側だ～」なんて左のレジに並んだもんです… 来春、桜を追って宮城県は大河原町の一目千本桜を見にいったならば、ヨークベニマル亘理店に立ち寄り、レジを見渡してみたいと思っております。東北フェアなるシールの貼られた弁当を食べたことから、懐かしき東北単身赴任の頃を思い出してしまいました。おわり…

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