2023年 北海道放浪(10日目)
キトウシ野営場で8月5日 土曜日の朝を迎えました、天気曇天なれど風強し..
この野営場は海を見下ろす高台にあります。
入り口から砂利道が真っ直ぐに一本だけ、道を挟んで両サイドがフリーサイトで、中間にトイレがあり、奥に自炊棟とゴミ箱があります。施設がとても綺麗でこれで無料だなんて「秀樹じゃなくても感激」!なんちゃって..
食料に氷と電気ももちそうだし、北へ向えば恐怖の強雨.. いいところなので連泊することに、そうと決まればタープを張って、あとはやりたい放題し放題.. ウクレレの練習から読書に昼寝やお食事まで.. .. 気が付けばあっという間に夕方でした。
サラリーマン時代から好きな時間は17時以降で、年金暮らしの今も好きですね。地べたでジンギスカンを肴に一杯やる至福の時はたまりま千昌夫。
ジンギスカンでパクパクのグビグビ.. 夢中で食べてたら.. 「おとなりは空いていますか」?なんてタープの外から声がしました、「空いてますよ」..なんて答えたあと、しばらくしたら自転車をおした青年が現れたんです。
自転車を逆さに立ててテントを張っております、そのはやきこと風のごとし.. 我々の世代じゃテントも張れない親爺がいるのに.. さすが若者!
長節湖での宴会で食べようかと思って買った食料が残っていたのが幸いでした。自転車旅じゃ、たいしたもんは食べていないだろうから..「よっ、兄さん.. よかったら肉を焼いてるから一緒に食べない」?なんて..「すいませんいただきます」..
こちらの青年、齢32歳の都内で働くサラリーマン、一年前に結婚したとか。
「めかぶ好き」? 「はい、大好きです」..「まさか旅の途中でビールが飲めるとは思ってもみませんでした、ありがとうございます」「いや、発泡酒だよ」..
東京から大洗までは輪行で、それからフェリーで苫小牧まで、そして自走でキトウシ野営場まで辿り着いたとのこと。「会社を辞めて飛び出したわけ」?..「いや.. 有給休暇を取って来ました」..「あっそー」
仕事の憂さが無いか訊いたところ、仕事も仲間も申し分なしのいい会社だそうです。
「寒いか」?.. 「酒は結構いけるくち」なんて訊いたら、「はい、嫌いじゃありません、好きです」なんていうもんだから、うれしくなって芋のお湯割りを作ってやりました。
「明日以降はどうするのよ」?「あと一泊して中標津空港まで自走して飛行機で帰る予定です」..「仕事に戻る訳ね」.. そんなこんなで夜は更けていき、
北海道名物のサッポロ一番みそラーメンを食べてお開きとなりました。
そして翌朝.. 相も変わらず天気は曇天、雨が降らなきゃサイクリングにはもってこいの陽気です。
昨夜は小雨がぱらついていたので、自転車はタープの下で雨をやり過ごしたようです。
ちょうどマルちゃん焼きそばが2食分残っていたので、
きゃべつとベーコンで焼きそばを作って、
二人で分けて朝食としました。
青年の出発を祝してか、雲間からお日様が顔を出しました。会うは別れの始めなどと申しますが、いまこそわかれめいざさらば..「気を付けて帰るんだぞ、途中ヒグマに食われるんじゃないぞ」
「旅の安全を祈っているぞー」
「地道に働き、我々の年金分も稼いでくれよー」なんちゃって..
いと寂し.. 「おっと、おいらも行くんでした」..
キトウシ野営場へ来て驚いたのは、トイレは綺麗だし、
施設全般が綺麗なんです。
ゴミ箱にはふたがついていて、分別収集..
自炊棟も水栓が4つで綺麗です。管理員さんが毎日来てトイレ掃除から場内の管理をしてくれているもんだとばかり思っていましたが、実はそうじゃなかったんです。 利用者の有志が率先してトイレ掃除に施設の整備までしていたようです。たまたまトイレの対面にタープを張っていて気付きました..
有志の親爺先輩と姉様先輩の話によれば、町の管理員さんは毎日来るわけではないので、出来ることは自分達でやっているとか、「トイレを汚したら自分で最低限拭うとか、ゴミの分別もちゃんとやってくれればありがたいんだけど」と言っておりました、姉様の先輩→「おたくも明日から手伝ってよ」なんて、「すみません、2泊させていただきましたが これより阿寒湖へ行かなくちゃならないもんで」なんて言って、その場をやりすごし、
キトウシ野営場をあとにしました。
来年来ることがあれば率先して働かさせていただきます!
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