はれまを訪ねて300Km?（その２）

梅雨空の宮城県南部のとある町を逃れて福島県の会津地方を目指しましたが、途中五色沼を見てやろうと寄り道したことから道の駅裏磐梯で車中泊することになりました。

キツネと戯れ..寝酒をやって…怪しいおやじさんの様子を伺いながらいつしか寝ておりました….そして 4時半に目が覚めました。　といめん右側に停まっている軽自動車のおやじさん… まだおりました。

トイレの入り口付近に停まっているもんで、いやでも車の中が見えるんです… トイレへ行くたび。段ボール箱の中は生活道具がいっぱいで… 登山靴も。昨夜は駐車場所の移動を何度か繰り返し… 怪しいと思いました。朝トイレに行こうと車のそばを通ると食事中でした。トイレをすませて… 「登山ですか…？」「そうです…」「昨日は登られたんですか？」「安達太良に…」「智恵子抄ですね…」「そうですね～」こんな会話から始まって… ２０分くらいお話しを伺いました。

三重ナンバーの白い軽自動車です… お名前は聞きませんでした。ナカオさんとしておきます。現在69才で退職を機に車に生活道具と登山用具を積んで日本中の山を登っておられるとのことです。マラソンも好きで42Kmではものたりないので最近はサロマ湖100ｋｍへも出場したとか… 　以下箇条書きで…

・遊びたいなら運動すべし⇒ 運動してれば怪我や病気をしても回復がぜんぜん早い ⇒ 歳をとれば体力が落ちるのはあたりまえ、うまくトレーニングをすることでゆるやかな落ち方に… 「めげずに少しずつ走りなさい距離じゃないから… ゆっくり時間を走りなさい…」

歳をとってからの身体のケアの方法を教わり… 別れ際に「雄国沼は今ニッコウキスゲがまっさかりで大変綺麗だから見てきたらいい、３時間も歩けば行けるから…」「早くいかないと駐車場はすぐ一杯になってしまうから… 速く歩こうなんて考えないで、人に抜かれてもゆっくり自分のペースを崩さず…」レクチャーを受け… 本当はタマモで喜多方を走り回りたかったんだけれど、三重のナカオさんに言われちゃ～しょうがね～やと、雄国沼へ行くことにしました。

目指せ、雄国沼のニッコウキスゲ… 駐車場はすぐ一杯になるそうだけど、食料は買っとかなくっちゃ…。「セブンイレブンへさあ急ご」

駐車場にヴォクシーを停めたのが６時頃でしょうか、あと１０台くらいは停められそうでした。

登山道具はないんだけれど、とりあえずトレラン用の靴とバッグはタマモのフロントバッグで上着は渓流釣用のかっぱでいいでしょう…

前に若いにーさんがいたんで、着かず離れずついてゆきます…

けっこう身体が動きます… 登山ウエア～って結構高いんですが、おじ様もおば様も..おにーさんもおねーさんも追い抜く人たちはみーんなカラフルでおしゃれなウエアーです… 。心の中で…「かっこじゃね～よ、ぼろは着てても心は錦どんなやつより早いんです…」「エンジン性能の違いなんでェ～」　最近めっきり身体が動かなくってどうしたことかと思って運動不足の解消にやっきになっていたんですが、昨日の五色沼といい今日の雄国沼といい… 蘇ってきたみたいです。登山ウエア～もいいんですが、ウエア～一つで立ち呑み何回って、ついつい計算してしまうんです。

一気にきました雄国沼… おあとはニッコウキスゲだけ…

沼に到着して左へ行ってしまいましたが湿原は右へ行くようです… 沼の周りは一周できないそうです。

湿原の木道は一方通行のようです。　高齢者が多いんで逆走なんて…

かわいいじゃ～ありませんか… 色がなんともおしゃれです。

書くことがありません

むりくり書くようなことはいたしません

とりあえず湿原を周り終えてあとは下るだけ…非常用に買ってきた食料を歩きながら食べて駐車場に戻るまでにカロリーを消費する作戦です…早昼にラーメンを美味しくいただくために。

下りも好調で、前回、深山に登った時には下りで体重を支えきれなくて転がり落ちそうに感じたのに今日は太ももがしっかり体重をささえております。まだまだ捨てたもんじゃありません。

駐車場に戻ってきましたいい運動になりました。

まだ８時５０分… 今日の運動はこれでおしまいですなんだか得した気分です。

こんなんで登ってきました…浮いていましたチビ親爺。

さあ帰りましょうかとエンジンを… 先輩達が集団で準備運動をしておりました…リーダーの号令のもと。せかしてしまうといけないんで… ゆっくり待ちました、ゆとりです。

蔵の湯で温泉に浸かり、ラーメンを食べて部屋路に着きました。

喜多方は晴れていましたが…

白石は雨でした… はれまを求めての今回の旅は大成功でした。ナカオ三重の大先輩は今頃どこにいるのでしょうか… 岩手県の早池峰を目指すと言っておりましたが、１０月くらいまで東北を周り登山を楽しむそうです。雄国沼のニッコウキスゲ最高でした。怪しい人だなんて思ってしまい申し訳ありません、またどこかでお会いできることを楽しみにしております。