最近、こちら横浜の空が綺麗なのは飛行機が飛んでいないからじゃないかと嫁が言っておりましたが、ほんとに空が綺麗なんです… 透き通るような空で宮城県は山元町の空を思い出します。
一週間の仕事が終わって、相も変わらず有給休暇が取れない状態が続いております…
今日は花金 中央酒場、入店前の写真を撮っている間に二人の客が入って行きました… 「やばいよ.やばいよ… いい席が取られてしまうじゃねいかい」… 「あちゃ~」.. うえかど一番のお気に入りの席を取られてしまいました… 入り口側の席は客が出入りするたびに寒い思いをしなければならないし、そんなこんなで入り口に近いけれども年金暮らしらしき先輩達の間にいれてもらうことに..「失礼しまっす」… かるく会釈をして間に入れてもらいました。
男は黙ってホッピー氷入りです、白菜漬けを肴にグビグビ.. グビグビとやっていると左隣の先輩から声がかかりました..「ホッピーは白と黒ではどちらが美味しいんですか」?…「〇✖△」… 「おじさん、コロナ禍のおり 隣の客に話しかけるんじゃねいぜっ..チッ!」心の中で言ってやりました…
「私は今日初めてホッピーを呑みましたが、味がしませんね~、ここのお客さんのほとんどがホッピーを注文しているみたいなんで、ためしにたのんでみたんですがね」… 「味がしない?… 大丈夫かい」..心の中で…
「味は白も黒もほぼ同じじゃないかと思いますが、ホッピーなんてもんは生ビールにくらべれば相当に味は落ちるはずです、その昔 ホワイトカラーの若者や町工場の職工さん等、安月給の労働者諸君がビールが高価で手が出なかったもんで、初代ホッピービバレッジの社長さんがビールの代わりに安く呑めるものをと開発したんじゃないでしょうかね~」… 左の親爺さんの顔は見ずに、真っ直ぐ前のビニルに向かってしゃべりました… 「よくご存じで」… 「ホッピーとは、かれこれ40年近くの付き合いになりますから」…
ホッピーの話しからはじまって、左隣の先輩のお話を聞くことになってしまいました…
先輩は齢70才とか、東京都の教職員を長年務めて いまだ教育関係で仕事を続けているそうです。三重県の産まれで中学・高校では柔道に明け暮れたとか… 「インターハイには出場したんだけれど、一回戦で一本負けして、九州は鎮西高校の選手だったな~」… 「それはそれは」… 「とにかく身体を大きくしようと体重を90Kgまで増やしてね」… 「身長はどれくらいだったんですか」?… 「164Cmしかなくてね~」… 「おいらは159Cmしかありませんよ~」…
左隣の大先輩は名古屋辺りの大学から柔道で引っ張られたそうですが、名古屋辺りの大学で柔道をしたところでどうなるもんでもないと思い丁重にお断りして、東京の大学へ進学したそうです… 「東京大学でしょうか」?… 「いえいえ、慶応ですがね」… 「へ~ たいしたもんだい… 家が資産家だったんですか」?… 「いえそれほどでも」…
家の事情で慶応を1年で中退した大先輩は、どうしても大学で勉学をしたいと… 再度慶応と法政に青学を受験し直し、残念ながら慶応は不合格で、法政大学 法学部に入学したそうな… その後東京都採用の教職員となり今に至っているそうです。東日本大震災が起こった年に退職金をもらった大先輩は全額を東北3県に寄付してしまったそうな… 「見上げたもんだい」…
大先輩のお話を伺っているうちにやがて閉店時間となり… 「お会計をよろしいでしょうか」と店の大将の声がかかりました…
おいらの会計は¥1,900也、左隣の大先輩の会計は¥3,900也… 「大したもんだい」… 退職金を全て寄付してしまって、70才まで働き続ける左隣りの大先輩の会計が¥3,900也…
おいらは中央酒場で¥3,900の飲食をかつてしたことはありません、せいぜいやっても¥2,900くらいまででしょうか… おそろしや左隣の大先輩、おいらが70才の時にはおそらくそんなに呑み食いできないだろうし、ましてや小遣いももっていないでしょう… 産まれた家が悪いのか、それともあとがわるいのか… 両方悪いんじゃないかと思いしらされた 中央酒場のひとときでした。
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